最近の構造生命科学の世界は Cryo-EM
の単粒子解析により、特に膜タンパク質の世界は、十数年も結晶解析できなかったターゲットが、ほんの2,3週間で構造が取得できるなど、革命に匹敵する時代となっていま
す。それにともない従来は不可能であった膜タンパク質 に対する Structure Based Drug
Discovery や、多重蛋白質など用いた Protein Protein Interaction をターゲットした
SBDD が可能となる時代に突入しました。 今後、細胞そのものを扱うことにより電子線トモグラフィーや、NMR, SAXS や、SANS やスピンエコーを用いて生理学的な状況における構造生物学情報が得られる状況に突入してきます。 どのような複雑な現象も、すべて、量子化学的な物理化学の素子的な量の集積による結果で あり、ドラッグデザインにおいては、それらの素子的相互作用によるメカニズムにもとづくデザインができなければせっかくの構造情報も多すぎるばかりで有効には使えないおそ れがあります。多くの構造情報のなかから真に有効な部位を抽出し、SBDD に落とし込む基盤的技術 の開発とその応用を目的とし未来型創薬をめざします。 |
◆ 構造生命科学領域と(ウェット)と計算科学領域(ドライ)の融合をめざし特定プロジェクトを設定し研究推進する。 ◆ 創薬現場のニーズに対応した基盤技術の高度化 。 ◆ 量子化学的 考察をとりいれた SBDD,FBDDの開発および実装。 ◆ 研究所直下に量子構造生命科学研究会を設置 。研究所と研究会によるシンポジウム等を通じ、構造生物学領域と計算科学領域間の橋渡しを促進する。 なお、これらの運営は本研究会の法人会員規約に したがって法人会員のサポートにより運営します。 |